はじめてのフトアゴヒゲトカゲ(初心者向け、生態や飼育環境など)
フトアゴヒゲトカゲはアガマ科のトカゲで爬虫類初心者の方にもとても人気があり、トカゲの中でもトップクラスの人気を誇るトカゲになります。
手頃なサイズで長寿、可愛い仕草などとても爬虫類界の犬猫と言われています。
今回はそんなフトアゴヒゲトカゲの生体や飼育方法について紹介していきます。
フトアゴヒゲトカゲの学名
学名 Pogona vitticeps
日本名 フトアゴヒゲトカゲ
英語 Central bearded dragon
分類
有鱗目、爬虫網、アガマ科アゴヒゲトカゲ属に分類されるトカゲです。
実はアゴヒゲトカゲ属と言う分類がある通り、アゴヒゲトカゲ属にはフトアゴヒゲトカゲ意外にも何種類か存在しています。
分布
オーストラリア中央部~オーストラリア南東部
全長
最大で約50CM(しっぽの先端まで)
身体の大きさは大体全長の半分くらいです。
寿命
飼育下では10~15年
多くのファンに愛されているフトアゴヒゲトカゲ。
飼いやすく、人に良く馴れ、温厚で長寿など魅力がたくさんあり
多くの飼い主はペットというより
「家族」として迎える形が多いようです。
フトアゴの魅力はなんといってもその仕草ですね。
顔の表情はほとんど変わらないにもかかわらず、太めの体全体を使った何気ない仕草で、あたかも喜怒哀楽の表情を見せてくれます。
たとえば、フトアゴのケージをのぞき込むだけでも、目線が合うように首をクイッとかしげながら、そのつぶらな瞳をこちらに向けて見上げてくれます。 たったそれだけの仕草なんですが実際に目にすると何とも言えない妙な愛くるしさを感じ、つい「ん!どうした?」なんて思わず声を掛けたくなるような表情に見えます。
また、バスキング中には腕を伸ばして上体を持ち上げ、胸を張り自信満々な様子を表現をしてみたり、眠くなると普段はまん丸のパッチリした目が切れ長の目になり、まるで「邪魔するなよ!」と言いたげな表情で睨まれる事もあります。
環境
フトアゴヒゲトカゲはオーストラリア中央部から南東部の乾燥地帯に生息しており、昼行性のトカゲになります。
夏の時期の気温は平均32℃ 最高気温39℃
冬の時期の気温は平均15℃ 最低気温7℃
となっております。
飼育環境
フトアゴヒゲトカゲの飼育環境で用意しないといけないものは
-
ケージ
-
床材
-
紫外
-
線ライト
-
バスキングライト
-
全体保温球
-
サーモスタット
等が必要になります。
ケージ
フトアゴヒゲトカゲのケージは、主にガラスケージを採用する人が多いです。
ガラスケージのメリットは
- 温度管理のしやすい
- 湿度管理のしやすい
- 生体の観察がしやすい
等があります。
ガラスケージのデメリットは
- 重たい
- 割れたら終わり
- 高価
等があります。
安価で済ませたい人は、プラケースや衣装ケースで飼育する方も居ますが
フトアゴヒゲトカゲは半樹上性のトカゲで天敵は鳥になりますので、上から手を伸ばすことを嫌う傾向にありますのであまりおすすめできません。
おすすめのケージはGEXさんのグラステラリウムというケージになります。
フトアゴヒゲトカゲはアダルトサイズで50センチぐらいになりますので、
90センチサイズのケージを用意できれば尚良いと思います。
このグラステラリウムというケージは全面が観音開きになっており、スライド式のガラスケージに比べメンテナンス性に優れるので我が家でも気に入って使用しています。
床材
フトアゴヒゲトカゲの床材は
- ペットシーツ
- デザートブレンド
- ヤシガラ
等を使用している方が多いです。
ベビーの場合はペットシーツがおすすめになります。
ペットシーツをおすすめする理由ですが、ベビー期では床材の誤飲で死んでしまう事故も少なからずありますので誤飲防止のためにペットシーツがおすすめです。
ヤングやアダルトになってくると、お好みの床材で良いでしょう。
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紫外線ライト
フトアゴヒゲトカゲというトカゲは昼行性のトカゲになりますので紫外線が必須になります。
紫外線を浴びることで、体内にビタミンD3を生成します。
このビタミンD3は骨が成長するために欠かせない栄養素になるので、
紫外線が足りないと骨が弱ってしまったり、最悪の場合死んでしまうこともあります。
このUVBライトというのは紫外線を照射しますが、太陽の照射に比べて少ないようなので、このライトで補えない栄養素はサプリメントなどで補います。
また紫外線ライトは半年〜1年程度で紫外線量が落ちてきますので定期的に買い替える必要があります。(※見た目だけではわかりません)
バスキングライト
フトアゴヒゲトカゲの体温を上げるための、集光タイプの保温球で 昼間に点灯させましょう。
ランプ直下のバスキングスポットが35〜40℃くらいになるように調整します。
岩などに照射させて、フトアゴヒゲトカゲがお腹から温めるようにしてあげます。
体温を上げることで消化器官を活性化させることができます。
全体保温球
全体保温球はケージ内全体を温めるための保温球になります。
基本的には一日中照射してフトアゴヒゲトカゲの好む30℃を大きく超えないように調整します。
様々なワット数が販売されているのでケージにあったものを選びましょう。
保温球は光が出ないタイプの他に、青や赤の光を発するタイプもあります。
この青や赤の光はフトアゴヒゲトカゲには見えない光と言われてますので眠りの妨げにならないので安心ですね。
サーモスタット
爬虫類用の電子サーモを使用することによって、自動でケージ内の温度を調整してくれます。
ケージ内の温度だけではなく、バスキングライトの点灯時間の設定等も可能なので家を開ける方には必須になります。
他にも、バスキングストーンやシェルター、餌入れや水入れなど必要にはなりますが、インテリア性も高いのでご自身が気に入ったものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
今回はフトアゴヒゲトカゲの生体や飼育環境などについて紹介しました。
飼育環境には様々なパターンや考え方がありますので必ずしもこの記事が正しいというわけではありませんが少しでも、フトアゴヒゲトカゲとの生活を考えている方のお役に立てればと思います。
初期費用は結構掛かりますが飼育には必要ですので、必ず用意してください。
フトアゴヒゲトカゲにはこの初期費用を払っても余りある魅力がありますので、是非フトアゴヒゲトカゲとの生活を楽しんで下さい!
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